杉並区I邸


<梅の木に習い梅の木と共に成長する家>

敷地見学会の際に見せていただいた『しだれ梅の木』の「たたずまい」がとても愛らしく、この木を中心に家の空間構成を考えたいと思った。梅の木が立っている庭の風景が絵のようにきれいであること。そして家の空間構造が『梅の木』に習ったものであること。。。

本敷地は、角地という好条件はあるが、比較的近隣との距離が近く、さらに北側にご親戚が住まわれていることもあり、周囲の日照条件、防火対策上も周囲との『アキ』をうまくとらなければならない。斜線制限から導かれる建物の輪郭からも、敷地境界線附近にはあまり高いヴォリュームを建てることができない。そこで、ご家族が長時間居られる部分を敷地の中央部〜南側角に核として配置し。その周囲の境界線との<間>を、採光や通風、眺めのための外部空間、を織り交ぜながらなるだけ抑えたヴォリュームでつくる方法が適切ではないかと考えた。梅の花の湾曲した5枚の花びらが、まだ冷たい外気から中央の「おしべ」と「めしべ」、「花粉」を守る形状となっているのにもイメージを重ね合わせつつ。この家も、ご家族の長くおられる場所をしっかりとした構造でつくり、それを緩衝要素で柔らかく包み込むような家となることを考えた。こうした温かい雰囲気の中でご一家が成長されていく様子をイメージして将来への対応も考えて計画した。


SIR外観パース1
南側角からの俯瞰図。中心部のしっかりした『箱』が、コンクリートや木の格子戸によって柔らかく守られているイメージ。


SIR内観パース1SIR内観パース2
SIR内観パース3SIR内観パース4
内観パース


SAR平面図